不正アプリで性的脅迫 

不正アプリで性的脅迫

 

個人情報抜き取り 全国で被害

インターネット上で知り合った女性と性的な写真を交換するうちに、スマートフォンに登録したメールアドレスなどを不正アプリを通じて抜き取られ、女性の関係者から「写真をばらまく」と現金を要求される被害が全国に広がりつつある。女性から届いた写真を開くと、アプリが勝手に取り込まれるケースが目立ち、兵庫県警にも複数の相談があった。写真は半永久的に消去されず、将来的に悪用される恐れもあり注意を呼び掛けている。

「性的な」と「ゆすり」を意味する英単語を組み合わせた造語で「セクストーション」と呼ばれる手口。関係者によると、5年ほど前に米国で被害が確認され、日本でも昨年ごろから出始めた。

手口はこうだ。男性のスマホに突然、無料通信アプリを通じ、面識のない女性からメッセージが届く。やりとりを重ねる中で、女性から「恥ずかしい姿を見せ合おう」と持ち掛けられ、女性から送られてきた写真を開くと、電話帳のデータなどが抜き取られる不正アプリがインストールされる。

「動画をやりとりするアプリ」と称し、同様に抜き取り機能を備えたアプリを入手させられる場合もあるという。いずれも男性側はデータ流出に気付かず、自らの性的な写真や動画を送った後、見知らぬ男から「電話帳の情報を使ってあなたの画像をばらまく。嫌なら金を払え」などと脅迫の電話が入る。

複数の中高年の男性から「数十万円を要求された」などの相談があった。現金被害は出ていないが、同課は「事件の性質上、被害者は申告しにくい、実際の事件はもっと多い」とみる。