レズビアンストーカー

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ネットに投稿、女ストーカー「名誉毀損」

 

インターネット上での名誉毀損やプライバシー侵害などの人権侵害が急増している。法務省の統計では、ネット上の人権侵害にあたるという悪質な事案は昨年1年間で過去最多の957件に上った。中には事件になるケースも少なくないという。

神戸地裁が3月28日、女性同士の交際のもつれから元交際相手の女性の氏名や、この女性が「タトゥーを入れている」などと書き込んだとして、名誉毀損罪に問われたさいたま市大宮区の無職、被告(50)に懲役6月の実刑判決を言い渡した。

知らない間に、本人とその近い人物しか知り得ない情報が拡散する-という事件。法務省の担当者は「今後も増える恐れがあり、啓発していかないといけない」とするが、サイト運営側は「違法性と表現の自由の兼ね合いがあり、画一的な基準は作れない」と明かすなど、対策の糸口が見えない状態が続いている。

ヤフー知恵袋に質問で刑事事件に

「OOさん49才を探してます。ご存じの方、教えて下さい。左腕にドラゴンのOOがあります」

昨年10月17日、兵庫県警生活安全企画課の警察官が、質問サイト「Yahoo!知恵袋」でこんな書き込みを発見した。女性に連絡を取とると、かつて交際していた女の被告からストーカー被害を受けていることがわかった。

女性と被告は平成18年に出会い系サイトを通じて知り合い、交際を始めた。だが、女性同士の交際も24年10月に女性が別れ話を切り出しすと、被告は「別れる理由を知りたい」と訴え、しつこくつきまとうなどのストーカー行為をするようになった。女性は警察に相談、女性宅前に居座るなどしたとして、被告はストーカー規制法違反の罪で25年3月に罰金刑を受けた。

ネット上で繰り返される人権侵害

刑事事件には至っていないものの、人権侵害に当たるような書き込みがされることは少なくない。

法務省によると、ネット上のトラブルをめぐって全国の法務局に寄せられた相談件数は、昨年1年間で4320件(前年同期比394件増)。このうち、法務局側が人権侵害に当たると判断したのは957件(同286件増)。前年と比べ42・6%増加し、過去最多となった。同省担当者は「相談を持ちかけられてないケースもまだ多くある。氷山の一角に過ぎない可能性がある」と、現状に対して危機感を抱いている。

同中学生の男子生徒がいじめを受けている様子を撮影した動画が投稿されるなど、悪質な場合には、サイトの運営者に削除を要請している。しかし、削除要請には法的な強制力はなく、同省担当者は「6割方応じてもらえるが、中には無視されたり、『悪質ではない』と拒否される例もある」と返答が返ってくることもある。