JR貨物汚職事件 

JR貨物汚職事件

繰り返して不正を犯してしまう組織は、いわば学習が不得手な組織

です。したがって、不正の再発を防ぐためには、

学習できる組織へと変貌を遂げることが求められます。

 

企業の不正に対しては、たとえそれが特定の従業員が起こしたもの

であっても、企業としての責任が問われるようになってきています。

また、そうした不正を防止できなかった企業姿勢も問われることになります。

そして、不正行為そのものは、全社的に取り組まない限り、防止も含めて効果的な対策を講じることは困難です。

よって、不正に対しては、全社的な取り組みが必要不可欠となります。

全社的に不正防止を推進するためには、不正防止に対する全社的な基本方針が明確になっていることが必要です。

経営トップからの声明や、不正防止の目的、その範囲、罰則など、会社としての取り組みの全体像が明確に示されるものが必要な

のです。

これに基づいて、不正を起こさないためにしたがうべきルールを明らかにし、不正であるかないかの基準を設定するわけです。

 

JR貨物の倉庫工事を巡る汚職事件で、JR会社法の贈賄容疑で逮捕された電気設備会社「カナデン」(東京都港区)課長の三枝裕祐容疑者(47)が、事件4年前の2008年頃から、収賄側のJR貨物幹部富永英之容疑者(45)と交流を深め、富永容疑者が転勤先から本社に戻ったのを機に本格的な接待攻勢を始めていたことが分かった。

警視庁は、三枝容疑者が計画的に口利きを持ちかけたとみている。

捜査関係者などによると、富永容疑者は1992年にJR貨物に入社し、主に事業開発本部で工事の発注を担当。仕事を通じて複数の業者と付き合いがあり、富永容疑者を中心にした会合やゴルフコンペも開かれていたという。

カナデンで空調や照明機器の営業を担当していた三枝容疑者は08年頃、同業者の知人を介して富永容疑者と知り合い、交流を始めた。

富永容疑者が10年4月に九州の支店に転勤した後も連絡を取り合い、富永容疑者が12年3月に本社に戻って倉庫工事の発注権限を持つ事業開発本部開発部のグループリーダーに就任すると、その3か月後から風俗店での接待を始めたという。

富永容疑者は12年6月~14年8月、カナデンが倉庫工事を下請けとして受注できるよう便宜を図った見返りに、風俗店で計約43万円相当の接待を受けた疑いが持たれている。