医療事故 

医療事故

東京女子医大病院で2歳の男の子が死亡した医療事故で、両親が警視庁に告訴状を提出した。

亡くなった男の子の母親は「わたしたちの息子は、実験台として使われて亡くなったのかと思いました」と語り、父親は「(息子は)病院の実験で殺されたと思います」と語った。

集中治療中の子どもには原則、使用が禁止されている鎮静剤「プロポフォール」を大量に投与され、亡くなった。

東京女子医大病院で起きた医療事故。

男の子が亡くなった直後に病院内で撮影された映像では、母親が、ベッドに横たわるわが子に寄り添い、その顔を、いとしげに何度もなでていた。
父親は「たった数日の間に、こんなになっちゃうんだな。この子は、自分が死ぬなんてことは、思いもしなかったでしょう」と話していた。

男の子が受けた手術は、2014年2月、首にできた良性の腫れ物を治療するためのものだった。

注射するだけの簡単な手術は、わずか7分で無事終了した。その後、手術の影響による、のどのむくみが治るまで、ICU(集中治療室)で人工呼吸器をつけることになった。このとき、体を動かさないよう、投与された鎮静剤がプロポフォール。
集中治療中の子どもには原則使用禁止の薬品だった。投与された量は、異常なものだった。

病院側の説明会で、父親が「これ140mgとあるんですけど、この子に対して、マックスでいくつまで使えるんですか?」と質問すると、ICU責任者の麻酔科医は「これはですね、(男の子の体重)12kg、40mgです。通常使う量は40mgです。(マックスで使うのは?)マックスで時間あたり。(40mgのところ、140mg使ったんですか?)はい、結果的に使っておりました」と語った。
「異常な量で、大人に使っていい最大量の4倍を超えている。なぜ、そこまで上げる必要があったのか」 亡くなった男の子は、大量に鎮静薬を投与された。

カルテには、本来あるべき投与を指示した医師のサインはなかった。 男の子に投与された鎮静剤の記録。なぜか大量投与された日の夜に限って、医師のサインがなかった。

そこには、「今、適応の拡大を検討している薬も入っていたので、この薬が、死因に関係しているかを明らかにするためにも、病理解剖をお願いしたい」と記されていた。

一連の記録の内容などから、本来禁止されている薬が、その適応範囲の拡大を検討するデータ収集目的で投与された疑いがあるとして、今回の刑事告訴に踏み切った。
今回の刑事告訴について、東京女子医大病院側は、FNNの取材に対し、「回答は控える」とコメントしている。