群馬大病院問題

群馬大病院問題

執刀医の止血「不十分」

 

患者3人で調査委指摘
群馬大医学部付属病院(前橋市)で肝臓の腹腔鏡手術を受けた患者8人が死亡した問題で、同病院の調査委員会がうち3人の患者について、執刀医の止血が不十分だった疑いがあると指摘していたことが分かった。同病院が13日までに、患者別の報告書をホームページで公表した。
患者別報告書は、手術中の対応や手術前後の経過を患者ごとに詳細に記載している。調査委は3人の患者について「執刀医が止血に難渋していた」「止血が不十分となり、後の出血の原因となった可能性が高い」などと指摘した。
一方、別の患者では「明らかな手術技術の問題は確認できなかった」と判断している。

 

群馬大医学部付属病院(前橋市)で肝臓の腹腔鏡手術を受けた患者8人が相次いで死亡した問題で、同病院は3日、記者会見し、8人の全例について「過失があった」とする調査委員会の最終報告を発表した。病院側は今後、遺族に補償する意向を示した。

 

同病院では2010~14年、腹腔鏡を使う難度の高い肝臓手術を受けた患者93人のうち8人が死亡。いずれも同じ男性医師が執刀しており、必要な事前審査を受けていなかったほか、手術の問題点を検証する検討会も開かれていなかった。
最終報告は、死亡した8人について、診断や手術の内容、術後の経過を個別に検証。手術に耐えられるか事前に調べる術前検査が行われなかった結果、過大な手術が行われて容体悪化につながった可能性や、肝動脈の損傷など手術中の対応の問題点などを指摘した。
その上で、術前検査や患者への説明、死亡後の検証が不十分だったとして、死亡全例について過失があったと結論付けた。ただ、手術と死亡との因果関係については、明言しなかった。